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デ・ロッシの男気に痺れた【サッカー】

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2018 FIFAワールドカップの予選が行われている最中の日記です。

予選での衝撃と言えばイタリアとオランダなどサッカーの強豪国が予選敗退してしまった事でしょう。

それを考えると、アジア枠を一つヨーロッパにプレゼントしたくなったのは、俺だけではないはずです。

今回は、サッカーイタリア代表のデ・ロッシ選手について書きたいと思います。

尚、自分はそれほどサッカーには詳しくなくて、デ・ロッシ選手がどのような選手なのかも知りませんでした。

しかし、ワールドカップのイタリア代表が予選落ちする試合でも彼の言葉には痺れました。

 

目次

「ふざけんな! 俺たちは引き分けじゃなくて、勝たなきゃいけないんだぞ!」

デ・ロッシはベテランの選手です。

サッカーのポジションはMFで、話を聞いていると攻撃的な選手というよりはディフェンシブな選手でディフェンスが上手い選手なのでしょう。

イタリアはスウェーデンとの試合で第1戦が0-1で負けています。

この試合は、2点差以上で勝たなければワールドカップには出場する事が出来ません。

第2戦は0-0の状態でイタリア代表は中々ゴールネットを揺らす事が出来ないでいました。

イタリア代表監督であるジャンピエロ・ヴェントゥーラは、デ・ロッシにアップ(試合に出るための準備運動)を命じます。

それに対して、デ・ロッシが発した言葉が「ふざけんな! 俺たちは引き分けじゃなくて、勝たなきゃいけないんだぞ!」だったようです。

この時のデ・ロッシの口の動きをマスコミが分析して何を言ったのかがバレてしまったようです。

点を入れる事が必要なので自分のようなディフェンシブな選手よりも得点能力があるアタッカー的な選手を必要と考えたのでしょう。

サッカー選手としては、自分が試合に出る事は凄く重要な事のはずです。

それも代表戦になれば、尚更のことでしょう。この時においてもチームのために自分よりも他の選手を推薦することが出来るのは素晴らしい事だなと感じました。

この記事を書いている時点では、大相撲で日馬富士と貴ノ岩の暴行問題が連日ニュースで取り上げられています。

確かに、相撲は個人技になるのですが、それでも相手に敬意を払う事は大事だと思います。

デ・ロッシの行動を日馬富士も貴ノ岩も見習ってほしいなと感じました。

 

 

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デ・ロッシってどんな選手?

デ・ロッシがどんな選手なのか簡単に紹介してみたいと思います。

尚、私はサッカーは観戦はしたりしますが、基本的にド素人なので、そこはご容赦ください。

デ・ロッシは2006年のワールドカップの優勝メンバーでもあります。

この時のイタリア代表はブッフォンやファビオ・カンナヴァーロを中心とした堅固な守りでイタリアがワールドカップを制覇しました。

同年のバロンドールにファビオ・カンナヴァーロが選ばれるなど、イタリアは間違いなく世界一のチームでした。

この時のワールドカップにデ・ロッシは出場しています。しかし、予選の2試合目でレッドカードのファール(悪質なファールだと言われている)をしてしまい4試合の出場停止になってしまいました。

そのためデ・ロッシはワールドカップは絶望的とも言われていたようです。

しかし、イタリア代表はその後も試合に勝ち進み決勝ではデ・ロッシも出場しています。日本でもお馴染みのフランチェスコ・トッティの代わりに出場しています。

決勝のフランス戦でPKになった時に3番手としてキッカーになり見事PKを成功させて勝利に貢献しました。

 

ローマ一筋の男

デ・ロッシを考える上でもう一つ大事になるのが、ローマ一筋の男だという事です。

生まれもローマですし、最初に入ったサッカーチームもローマの下部組織だったようです。

さらに、そこからトップチームのASローマに入り活躍しています。

尚、元サッカー選手である中田英寿さんはASローマに在籍した時期があります。

この時期に1年だけデ・ロッシと重なるのでチームメイトとして接点はあったのかも知れません。

ただし、2001年から2002年のシーズンはデ・ロッシはまだまだ売り出し中で3試合にしか出場は出来なかったようです。

ローマといえばトッティあたりがサッカー選手としては有名ですが、デ・ロッシも立派なロマニスタ(ASローマの熱狂的なサポーターを指す事も多い)の一人と言えるでしょう。

将来的には、ASローマの監督になったりコーチやフロントに入る事も十分に考えられるのではないかと感じています。

 

 

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優秀な人を推薦出来る人が一番賢い?

キングダムが流行しているので、キングダムネタに近くなってしまうのですが、中国では優秀な人よりも優秀な人を推薦した人が最も賢いという考え方があります。

中国春秋戦国時代に最初の覇者になった斉の桓公を補佐した名宰相管仲を推挙したのは鮑叔です。世間の人は管仲の賢さよりも鮑叔の推薦した賢明さを讃えていたという話も史記に掲載されています。

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さらに、中国で初めて成文法を作った子産も子皮が執政に任命したからです。もちろん、子皮は優れた人物として世間では認識されているわけです。

このように優秀な人よりも推挙した人はさらに賢いという考え方もあるわけです。

それに近い考え方がデ・ロッシにあるような気がしました。

ただし、現在の中国を見ると「俺は俺は」の人がかなり多いようにも見受けられます。日本では、そういう報道ばかり為されるだけなのかも知れませんが、そこは残念に感じました。

しかし、デ・ロッシのような選手はキャプテンなども任せられるのではないかと感じています。

 

ジャンピエロ・ヴェントゥーラを擁護すると

イタリア代表監督ジャンピエロ・ヴェントゥーラですが、15回連続のワールドカップ出場を逃した事でかなり評価は低くなってしまったのではないかと思います。

イタリアという伝統的なサッカー強国の監督に就任したのに、ワールドカップに行けなかったのが評価を低くする原因でしょう。

人によっては、バロテッリを使わないから負けたとか、酷い人になるとイタリアみたいな強いチームでも無能な奴が監督をやるとこうなるとか、酷い事を言われる場合もあるわけです。

しかし、ジャンピエロ・ヴェントゥーラにも言い分はあると思います。

デ・ロッシ投入を考えたのは、こういうピンチの時だからこそ経験豊富なベテランの投入も必要になると考えたのかも知れません。戦略上でジャンピエロ・ヴェントゥーラにも考え方はあったのでしょう。

尚、ジャンピエロ・ヴェントゥーラはサッカーの現役時代は短いのですが、セリエBやセリエCのチームを何度も率いてセリエAの昇格やセリエBの昇格を果たしてきた監督です。

弱小チームが多いのですが、決して、無能は監督ではないようの思います。ただし、所属チームの試合であれば選手とのコミュニケーションも積極的に取れるかも知れませんが、代表チームであれば、たまにしか合わないのでそうは行きません。

さらに、代表チームではクラブチームのスター選手が集まるわけで、まとめるのは大変な事です。その辺りが上手く出来なかった可能性もあります。

選手との間に溝があった可能性もありますね。

 

負けるチームの特徴

自分はサッカー選手でもありませんし、サッカーは最初に言った通り素人です。

しかし、何となく負けるチームというのはチーム内のゴタゴタがあるような気がします。

確かに、デ・ロッシの発言は自分の事よりもチームの事を考えた素晴らしい言葉だったとは思います。

しかし、見方を変えればジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督に対する配慮が足りないとも言えます。

ジャンピエロ・ヴェントゥーラは度量が深く選手のそういう意見を吸収できる人なもかも知れませんが・・・。

ジーコが日本代表を率いていた時に、日本代表の控えの選手が「試合に出れないんだったら代表に呼ばないで欲しい」発言があったとされています。

ジーコジャパンは控えの選手から崩れ去っていったとも言われているのです。

ジーコジャパンのワールドカップの試合を見ると、最後のブラジル戦辺りは中田英寿が孤軍奮闘して走り回っていたのを覚えていますし、その試合を最後に中田英寿が引退したのも印象深いです。

他にも、南アフリカワールドカップは選手同士の言い合いにドメネク監督が止めに入り、ドメネク監督とアネルカ選手の言い争いになり、最終的にアネルカは帰国して代表追放となりました。

この時のフランスは試合を前に空中分解してしまったわけです。この時のフランスは選手の個々の力では高い技術を持っていたようですが、チーム仲が冷え切っていたようで結局、南アフリカワールドカップでは、1勝もあげる事が出来ずに終わりました。

この時のチームをフランスがワールドカップを優勝した時の監督であるエメ・ジャケが練習を見学したそうです。

その時に思わず「代表チームではなく6部のチームかと思ってしまった」と言い放ったそうです。

すでに試合が始まる前から不穏な空気を察知しての言葉だったのかも知れません。

しかし、強いチームを作る上では選手と監督との信頼感や選手同士の信頼感などは欠かせないと感じました。

 

偉そうな事を言ってしまったが・・。

この記事はデ・ロッシを讃える記事にしようと思っていました。

それにも関わらず、自分の今までの人生を考えてみるとチームプレイなどは余り出来ていなかったなと反省する次第です。

自分は仕事などでも、何かあるとすぐにやる気をなくしやすい性格で・・・。自分勝手な仕事もかなり多かったような気がします。

あと、周りの人の特性を考えて、「この人は何が得意なのだろうか?」とか考えられなかったなと思いました。

自分は、他の人に対していじめなどはしませんが、協力心などは足りなかったように思います。

現在は、独立して一人でやっていますが、サラリーマン時代全体を考えると、自分よがりの事が多かった気がします。

あと、デ・ロッシの自分よりも他の人を推薦するという姿勢は、相手の特性を理解した上での言葉です。

それを考えると、自分はデ・ロッシの足元にも及ばないとまで思いました。

デ・ロッシは代表を引退してしまいましたが、まだ、サッカーの現役が終わったわけではありません。

セリエAでの今後の活躍を期待しています。

 

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