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劉備は無法者だった【督郵リンチ事件の真相】

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上の図は張飛が督郵を殴るシーンですが、正史の三国志では劉備みずから行った事になっています

三国志演義の主人公といえば劉備玄徳です。

三国志演義では劉備は聖人君子として描かれています。

そして、曹操が悪玉として登場します。

劉備は落ちぶれてはいますが、漢の王室である中山靖王劉勝の子孫という事で血筋も非常によい事になっています。

三国志演義だとちゃんとした人に見えますが、正史三国志の劉備はかなり暴れています。

その中で、もっとも印象に残ったエピソードを紹介します。

 

 

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目次

役人が賄賂を求めて来る

劉備は黄巾の乱の功績が認められて漢王朝から小さな県の知事に任命されます。

そこに、督郵という人物が視察に来ました。

督郵は、知事がちゃんと仕事をやっているのかチェックするために来たわけです。

もちろん、督郵が「劉備はちゃんと仕事をしていない」と報告すれば、劉備は解任されたり罰を受ける事になります。

劉備が督郵に面会を求めようとしますが、督郵は応じません。

賄賂が届かない限りは、督郵は面会する気はなかったようです。

 

劉備が督郵をボコるw

賄賂がないと面会しない態度にキレた劉備は、役人を引き連れて督郵の宿舎を襲います。

一人で行かずに役人を引き連れて行くのも劉備なのでしょうw

督郵を捕らえると、劉備が持っていた杖で200回も督郵を殴ったとされています。

この事件は三国志演義だと、張飛がやった事になっていますが、史実では劉備が自らやっていますw

督郵をリンチしたのは、張飛ではなく間違いなく劉備なのです。

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上の図は横山光輝さんの三国志で張飛が督郵を殴るシーンですが、実際にやったのは劉備だと言う事です。

もしかし、近くに関羽や張飛がいて逆に止めに入った可能性もあるでしょう。

三国志演義だと劉備が止めた事になっていますが、逆に張飛が止めた可能性もあると思いますw

しかし、劉備はこれにより知事の印綬を捨て去り逃亡します。

督郵は殺しませんでしたが、劉備も史実では暴れています。

劉備の史実では無法者に近いのですが、三国志演義だと劉備がやった事が張飛がやった事になったりする事が多いですw

 

劉備は聖人君子でも何でもない

史実の劉備を見ると妻子や部下を見捨てて逃亡したりする事も多々あり義理堅い人物には見えません。

あと、劉備が真面目な人だったら誰もついて来ない可能性もあります。

現代であっても、「真面目な優等生で面白味のかける人」には人はついて来ないのではないでしょうか?

実際には、暴れん坊だけど人気があるとか、そういう人物に人ってついていきやすいです。

劉備が、高祖(劉邦)の風貌があったと記されていますが、劉邦自身が酒と女に弱い人物です。

さらに、やる事は適当だったりしますが、なぜか部下には慕われています。

劉備にも似たようなところがあったのでしょう。

尚、劉邦が天下を取れて劉備が天下を取れなかった理由は相手の能力の違いだと思われます。

項羽の方が曹操に比べると戦闘力が高いかも知れませんが、項羽は単純すぎる?ところも多く見受けられます。

曹操の方が戦略などに関しては、数段上を行っているように見えます。

ライバルの能力の違いが天下が取れるかどうかの分かれ目だったのかも知れません。

しかし、無法者の劉備の方が個人的には好きですけどね。

劉備って悪政はしませんが、かといって何かをする訳でもないような気がします。

しかし、なぜか領民や部下に慕われるのが劉備なのでしょう。

 

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