春秋戦国時代

田光のありえない自殺理由【この人刺客にした方がよかったかも】

2021年4月20日

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宮下悠史

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に田光という人物がいたわけですが、ありえない死に方をしたと思ったので、そのお話をしたいと思います。

燕の太子丹は、人質としてに行きますが、秦王政に冷遇されてしまいます。

ムカついた太子丹は、無断で燕国に帰り秦王政への復讐を誓ったわけです。

側近の鞠武にどうしたらいいか尋ねますが、良い答えが返ってきません。

その鞠武が燕太子丹の望みを叶える為に推挙した人物が田光です。

「他言せぬように」と言われただけで自殺した男

鞠武に推挙された田光ですが、自分では太子丹の願いを叶える事が出来ないと言ったそうです。

しかし、荊軻であれば何とかなるかも知れないと、太子丹に荊軻を推薦しました。

これに感謝した太子丹ではあったのですが、別れ際に「他言せぬように」と田光に言い残して去ったそうです。

そして、田光は荊軻に会い事情を説明しました。

荊軻は太子丹の相談役になる事を田光に約束したわけです。

すると、田光は次のような事を言い出します。

田光「太子丹は私に他言さぬようにと言った。これは私を疑っていると言う事だ。人に疑いを持たれるようでは義侠の男とは言えない」

そう言い残すと自ら自刎してしまったわけです。

つまり、ちょっと疑いを持たれるような言葉を向けられただけで自殺してしまった事になります。

頑固というか極端すぎはしないか?と個人的には思いました。

尚、この話を聞いた太子丹は驚くと同時に「そんなつもりで言った訳じゃなかった」と悲しんだと言います。

この話は太子丹が悪いと言うよりも、田光が極端すぎると言った方が正解でしょう。

笑うに笑えない話でもあるような気がします・・・。

義侠とは何なのか?

義侠とは何かですが、困っている人を見捨てないとか、自己犠牲の精神がある人を指します。

史記の刺客列伝に出て来る「曹沫、専諸、豫譲、聶政、荊軻」は、全員が義侠の人です。

自分の出世の為に刺客となったわけではなく、自分を評価してくれる人のために刺客になったからです。

【士は己を知る者の為に死す】を実践した人達です。

しかし、田光のように少し疑われただけで自殺してしまうのは、やりすぎだと思いました。

現代の価値観で判断すれば、そんなに簡単に命を無駄にしてはいけないと考えるのが普通でしょう。

それに、ちょっと疑われただけで自殺してしまうのであれば、田光は年寄りになるまで、よく生きて来られたな~とも感じました。

田光が刺客になった方が案外成功したのかも

田光は太子丹と会見した時に、既に老人だったために諸国を回る体力がないと判断して荊軻を推薦したようです。

しかし、この時点では太子丹が刺客になってくれる人を探しているとは思っていなかったようです。

最終的に荊軻が刺客となり、の暴れん坊である秦舞陽を共にして出かけます。

秦王政と謁見する所まで行くわけですが、秦舞陽が動けない役立たずになってしまい、荊軻の秦王政への暗殺は失敗に終わりました。

荊軻の言葉では「秦王政を脅迫して領土を全て返す約束をさせた上で燕に帰ろうとしたから任務に失敗した」とあります。

しかし、田光であれば老人とはいえ命を失う事など屁とも思っていなかったでしょう。

もしかしてですが、田光を秦への使者として、お供に荊軻を任命すれば暗殺に成功した可能性もあるかも知れません。

秦舞陽はの宮廷に入ると緊張の余り身動きが出来なくなりましたが、田光であれば動く事は出来るはずです。

田光が毒を塗った匕首を持ち襲い掛かり荊軻が即効で、秦王政にタックルをすれば結果は変わっていたかも知れません。

ただし、田光は老人なので体力に問題がある事も事実です。

そのため絶対とは言いませんが、動けるだけ秦舞陽よりはマシでしょう。

命は粗末にするのはやめましょう

最後に田光に言いたい事があるとすれば、「命を粗末にするのはやめましょう」と言う事です。

繰り返しますが、ちょっと疑われただけで死ぬと言うのは、やり過ぎだと思いました。

因みに、史記ですが、女の子と橋の下で待ち合わせをしていたのに、待っているうちに大雨になってしまい増水が起きても場所を離られずに、橋に抱き着いたまま女子を待って死んでしまった尾生なる人物もいます。

このように融通が利かないとか、馬鹿正直な人物は史記には数多く登場します。

普通で考えれば、もう少し考えろよ!となるわけですが、こういう人物が史記を盛り上げているような気もします。

田光などもチョイ役なのですが、いい味を出しているような気もしてきました。

今回の田光の話は史記の刺客列伝に掲載されていますので、興味が湧いたら読んでみてください。

ただし、疑われても自殺するような事はしてはいけません。

当たり前ですけどね。

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